4月2日(火)
フェルメール展は 2月16日~5月12日まで、大阪市立美術館で開催されています。
先にチケットを購入していて、「桜の咲く頃に でも行こう」と考えていました。
そうこうしている内に 「美山・京北バス旅ルート」というのが目に入って、
そうだ、京都で途中下車して・・・、それから大阪へ行こう と相なりました。
バスを待っていると、
お隣 乗り場に 豪華絢爛なバスが止まりました。
「え!市バス」表示がそうだった。観光王国京都です。
JRバスは 普通の路線バスでした。
京都駅前から 金閣寺 立命館大学 龍安寺 仁和寺と名だたる
「きぬかけの道」を通り、福王子から右方向に上がって行きますと、
そこは 昔「鯖街道」と呼ばれた所、「周山街道」になります。
山深い「高山寺」前で登山グループが どっと降りて行ったら
一人になっちゃいました。
美しい北山杉が林立する 渓谷の山道を ガタゴト揺られて
終点「周山」に到着。正に1時間30分の 走行でした。
周山バスターミナルで「京北バス旅ルート」チケット(¥2,000)を買い
「京北ふるさとバス」に乗り 「山國御陵」前で降ります。
山手の方に歩いて10分、「常照皇寺」がありました。
苔むす石段を ずーっと上がっていきます
2つ目の山門 「勅額門」
さらに石段を上りつめた所に
「勅使門」があります。
この「常照皇寺」は
南北朝争乱の時代に、北朝の初代天皇・光厳(こうごん)法王によって
開山された 歴代天皇の帰依を得た皇室ゆかりの寺。ということ再認識。
もう4月なのに、今朝降ったとみられる雪が白氷で 寒かったです。
境内には
国の天然記念物である「九重の桜」「左近の桜」「御車返しの桜」があり、
街中が葉桜になった頃(4月中旬以降に)大勢の観桜者で賑わうそうです。
長い石段を 滑らないように下りていきます。
先ほどバスを降りる時、運転手が
「本数がない所だから,帰りの便に乗り遅れないように」と
親切にも 念を押してくれた。
この山里は見渡す限り 豊かな暮らしぶり・風情が感じられます。
「上桂川」と呼ばれる
この川は やがて 嵐山の渡月橋の下を流れる桂川になる フムフム
周山バスターミナルに戻り また別のバスに乗り換る。
先のバスもそうだったけど
なんとも 昭和な市民バスです。
「ひとりで?」「ネットで見つけたの‥」「すごいね・・」
走行中 運転手と何でも話が出来て 時には大笑いして。
「上佐々江」バス停で降ろされる。
「13:35に 美山・かやぶきの里行き が来るから
それ(南丹市営バス)に乗って行ってください・・」
そこから30分で「美山・かやぶきの里」に着きました。
日本の原風景と言われる 美山・かやぶきの里
すぐ近くを流れる 由良川
日本海に注ぐ あの巨大な河川・由良川の上流が、ここだなんて
知りませんでした。
花見には1week 早かったけれど 山々も 流れも本当に美しい。
またバス揺られて1時間、「日吉駅」前で降りる。
園部駅では同ホームで快速に乗り換え、嵯峨嵐山では鈍行に、花園駅で降りる
タクシーで5分、宇多野ル・ブランに泊まる。
4月3日(水)
宇多野の宿を早めに出て 市バスに乗り3つ目 山越で降りました。
そこから「大覚寺」に向かって歩きます。この道(一条通)初めて。
「京都マラソンコース」の道でもある。
「わぁ~ おっきい サクラ!」
沿道に「広沢池」がありました。
道の傍に 見事な花をつけた椿の大木が一本ありました。
八重か九重か ギッシリといっぱいに一斉に咲いています。
谷崎潤一郎の「細雪」に出てくる椿が これなんだと。
「大覚寺」の外回りが見えてきたので 敢えて田んぼ道に入って行くことにする。
小鳥が囀り 白鷺が餌をつつく。 のどかに広がる田畑、 郷愁そそります。
すぐ近くに 年中 観光客で賑わっている嵐山界隈が あるとは思えない。
「大覚寺」
何年か前、冬の1月だったと思う。「お香の講習」後、「大沢池」を眺めた時、
次回は 桜の咲く頃に来て「池」のほとりを歩いてみたいと思っていたのです。
桜が 綺麗に咲いていました!
大覚寺の「大沢池」
1200年の悠久の歴史を持つ 日本最古の庭池であります。
村雨の廊下から 枝垂桜 正寝殿
諸々の疲れを癒す、心和む庭園であります。
時間がないので
急いで大阪に向かいます。
JR嵯峨嵐山駅⇒京都駅⇒大阪駅⇒天王寺駅
先に「あべのハルカス展望台」にいってみます。
近鉄のビルなんですねぇ
2014年春にOPENした地上300mの日本一の超高層ビル
超高速エレベーターで 60階に上がると 「天空回廊」になっている
天王寺公園の中にある「大阪市立美術館」が見えました。
58階 カフェレストランで 外を見ながら名物たこ焼きです。
トッピングに選んだマヨネーズ、 小さい容器に感心しました。
真ん中を折ると糸状に ピュッと ワンタッチデコ
大阪市立美術館の前には 桜の木がたくさんあって
丁度 満開!!! で 「花見」の気分・・・。
「フェルメール展」
1600年後半に描かれたオランダの画家たちの39点と
「光と影:フェルメール」6点、合わせて45点。
どれも ため息の出る油彩画 堪能してきました。
日本初公開の「取り持ち女」、「恋文」など
平日なのに大勢の鑑賞者で 熱気満々でした。
サクラ モクレン ハルカスタワー
天王寺公園